炭疽菌からエボラまで。使用されたら危険な生物兵器になりうる10の細菌・ウイルス (8/9ページ)

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調理によっても消えることがない強力な発がん性があり、肝臓がんを引き起こすのだ。高濃度のアフラトキシンを暴露すれば、肝不全を引き起こし、黄疸・倦怠感・吐き気といった症状を経て死にいたる。

 生物兵器として効果的だと考えられるのは、ほかの病原菌のような機能がないことだ。エアロゾルによる散布、水への混入、作物の汚染といったさまざまな方法でその毒を拡散することができる。・1. エボラウイルス


 主にサブサハラ諸国で猛威を振るうエボラウイルスは、人間とサルにとって致命的だ。ウイルスを含む血液やフンなどの体液、あるいは動物組織によって感染すると考えられている。

 治療が遅れた場合の致死率は80~90%とあまりにも高い。危険極まりないが、皮肉にも感染者が遠くに移動する前に死亡してしまうことから、これまでのところ世界的には流行していない。

 潜伏期間は2~21日。発熱、全身倦怠感、頭痛などの症状で始まり、嘔吐、下痢、腹痛、結膜炎といった症状に進行。やがて脱水症状や全身の血管内で血液が固まってしまうことよる多臓器不全で死にいたる。

 その病気は「エボラ出血熱」という強烈なインパクトのある病名で知られているが、出血が見られる患者は一部のみだ。

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