もうおしまいだ…没落士族の悲哀を描いた明治時代の歌舞伎「水天宮利生深川」を紹介 (6/6ページ)

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諷刺画「士族の商法」。明治政府は、彼らに一時金よりも「商売の基本・金融教育」を施すべきだったのかも知れない。

明治時代に入って武士たちが食い扶持を失い、生活に困窮していた様子をはじめ、大きく移り変わる世相を描き、現代に伝える散切物。

常に時代の風を吹き込む歌舞伎界では、近ごろスーパー歌舞伎(昭和末期~)も話題となっており、当時の人々もそのような感覚で楽しんでいたのかも知れませんね。

※参考文献:
今尾哲也『歌舞伎の歴史』岩波新書、2000年3月
河竹黙阿弥『明治文学全集9 河竹黙阿彌集』筑摩書房、2013年1月

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