宮崎謙介<巷の陳情>突撃調査隊「亡父の財産整理手続きがアナログすぎる」 (1/2ページ)
—
突然、父が亡くなって遺品や財産の整理をしているのですが、遺言書を残していたわけではありません。どこの銀行にどのくらい預金があるのか、あるいは保険は何種類あるのか、など調べるのも大変。その上、困ったことに、どこの金融機関や保険会社も「まずは死亡診断書を紙で下さい」と要請してきます。あまりにもアナログすぎて先に進みません。この時代にどうかと思うのですが‥‥。
—
死亡診断書の作成だけで何十枚になってしまい、下手をすれば100枚に、という話は確かによく聞きます。実は葬儀関係の業界からも同じような相談を受けているのですが、とにかくお役所も金融機関も、まだアナログなんですよね。
この相談者は、父親がどこの銀行にどれだけ預金があるのか、そこから調べ上げていくことから始めています。よほど大変だったことでしょう。預金先がわかっているケースでさえ、死亡診断書を何十枚も用意して苦労するといいますから。
とある私の知人は、亡き祖父がメールで「もし自分が死んだらこうしてほしい」という遺言書のような文面を残していました。それを持って金融機関に相談に行ったところ、「紙で下さい」と突き返されてしまったそうです。メールの文面でダメなんだから、LINEなんてもってのほか。当然ながら「一体、いつの時代だよ!」と激怒していました。デジタル診断書があれば、紙を何枚も用意しなくてもいいんですから。
とはいえ、今回の陳情はグッドタイミング。まさに今、この問題が改善されようとしているのです。
この9月1日にようやく、デジタル庁が発足しました。準備に時間がかかったとはいえ、いよいよスタートです。デジタル庁の前身は内閣官房ですが、実は以前、僕は内閣官房へ陳情を行っています。まさしく葬儀会社経営者からの相談であり、「とにかく葬儀関係は紙でなんたら、ハンコがどうの、と本当に進まない。コピーするだけで1日かかってしまう」というもの。これをそのまま伝えたところ、答えはというと──。