複数の学者が天使を哲学的に思考し提唱している「哲学的天使論」とは (1/4ページ)
天使は存在するか?これは馬鹿げた問いだろうか。天使について哲学的に思考しようというアプローチがある。哲学的な天使論は神話やスピリチュアル的な天使の話に比べると小難しく退屈かもしれない。しかし知的好奇心を刺激される人もいるに違いない。
■神話、メルヘンの天使
現代における天使とは神話と幻想の世界の住人である。宗教画には大天使ガブリエルが聖母マリアにイエス・キリストが宿ったことを告げる「受胎告知」のモチーフが多く描かれている。有名なアニメ・フランダースの犬の最終回は、ネロとパトラッシュを天使たちが迎えに来て天国へ連れて行くシーンで終わる。この天使たちは子供に羽が生えたキューピットのような姿をしていた。SFやファンタジーには堕天使ルシフェル、天軍最強の大天使ミカエルなどがよく登場する。またガブリエルは新約聖書の「ヨハネの黙示録」では「最後の審判」を告げるラッパを鳴らすともされている。慈しみの天使、愛くるしい天使、滅びや裁きを司る威厳のある天使。物語には様々な天使が舞っている。
■神の存在を認める科学者はいるが、天使はというと
天使なる存在は現実に存在するかと問えば普通は笑い飛ばされるだろう。科学者でも神の存在を認める者はいる。しかし天使となると、もはやメルヘンかスピリチュアルの世界である。そのスピリチュアルな世界では天使は高次元の存在であり、人間を見守ってくれているとされている。天使とはその名の通り天界からの使者であり、神と人間の間を取り持つ存在である。神はあまりに偉大で近づきがたく、天使はより近く親しい存在なのだ。スピリチュアル的な解釈では天使は常にわれわれにメッセージを送ってくれるといい、エンジェルナンバーなどはよく知られている。時計やナンバープレートなどでよく見かける数字、理由もないのに妙に気になる数字などがあれば、それは天使からのメッセージだという(注)。その真否はともかく、人間に幸運をもたらし守ってくれる天使は多くの人たちから愛されている。
注:エンジェルナンバーを広めたチャネラーのドリーン・バーチューは、現在キリスト教に改宗し自身のスピリチュアル的な言動はすべて否定している。