吸血鬼伝説が誕生した理由は「病気」と関係している (1/5ページ)
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昔から民話や伝説の中に存在し、現代でも創作物の中で頻繁に登場する「吸血鬼」の存在を知らない人は少ないだろう。
だが多くの点で、現代の吸血鬼像は、元となった東ヨーロッパの民間伝承とはかなりかけ離れている。
"ドラキュラ"と呼ばれる吸血鬼について、スラヴ(中欧・東欧に居住し、スラヴ語を話す民族)の研究を長年行っている教授は、人の血を栄養源とするこの怪物の起源は、病気と強く結びついていると考えている。
・吸血鬼の最初の記述は1047年
吸血鬼に関する最初の記述は、正教会が東ヨーロッパに伝わってまもない、西暦1047年に古ロシア語で書かれたものだ。
そこでは吸血鬼はUpirと呼ばれているが、その起源ははっきりしない。文字通りだと、"饗宴や生贄に関するもの"という意味で、死者のための儀式の最中に現れると信じられていた、危険な霊的存在をさすものとされる。
これは、この生き物の名前を口にするのを避けるための婉曲表現で、残念ながら、歴史家が本当の名前を知ることはないし、その生物に関する信仰がいつ現れたのかもわからないだろう。
吸血鬼は、世界中の民間伝承の中で伝えられている、ほかの多くの悪魔的な生き物と似たような役割を担っていた。