宇宙では脳の配線が変化する。宇宙飛行士の脳の一部に構造の変化 (2/4ページ)

カラパイア

宇宙という極限環境の物理と運動感覚、並びにそれらが脳の身体表現や制御に影響するという仮説を踏まえれば、こうした神経経路は宇宙滞在中に見られる感覚運動機能の変化を反映したものかもしれない
・宇宙では脳室が拡大する
 今回、この類の研究としては初めて「ファイバー・トラクトグラフィ(FT)」という脳撮像技術が用いられている。FTは神経経路の3D画像を構築して、脳の配線構造を明らかにすることができる。

 宇宙飛行士の脳が変化することは以前から知られていた。だが今回の研究では、FTのおかげで、神経細胞が宇宙で変化する様子がより詳細に観察されている。

 研究グループは最初、左右の脳をつなぐ「脳梁(のうりょう)」が変化していると考えていた。ところが詳しく分析してみると、実は「脳室」(脳梁の隣にある脳脊髄液で満たされた空洞)の拡大であることが明らかになったという。

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image credit: Frontiers in Neural Circuits

 研究を行った、ベルギー、アントワープ大学の神経科学者フロリス・ウイツ氏は、「脳梁の構造的変化と思われたものは、脳室が膨張したことが原因でした。それが周辺にある神経組織の解剖学的変化を引き起こしているのです」と語る。

 「最初は脳に構造的変化が起きていると思いましたが、それは形の変化に過ぎませんでした。
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