源頼朝の先祖と死闘を演じた藤原経清(奥州藤原氏祖)の壮絶な生涯【その4】 (4/9ページ)
狙うは頼義の首ただ一つ
源義家を先頭に進撃する国府軍。中央が源頼義。(写真:『前九年合戦絵詞』より)
嫗戸柵に移動した貞任と経清でしたが、厨川の柵を落とし勢いに乗る国府軍の前に、すでに戦いの大勢は決していました。
安倍一族の滅亡は目前に迫り、経清も最期の時を悟りました。もはや彼らが望むべきものは、源頼義の首のみという状況に追い込まれていたのです。
貞任:俺は、生き残った弟たちと頼義の首を狙いに行く。一緒に斬りこもうぞ!
経清:いや、私には別の考えがある。貞任よ、ここで別れよう。
貞任:そうか相分かった。では、魂魄となって頼義の面前で会おう!
貞任は、弟の宗任・家任をはじめ、郎党たちと馬首を並べると、国府軍の真っただ中に突入していきました。