源頼朝の先祖と死闘を演じた藤原経清(奥州藤原氏祖)の壮絶な生涯【その4】 (6/9ページ)

Japaaan

その意味を悟って逝ったことは間違いないでしょう。

源頼義の激しい叱責に、頭を垂れたまま一言も発しなかった経清ですが、貞任絶命を見届けると爛々と輝く目で頼義を睨みつけ言い放ちました。

経清:貴様ごときが朝廷云々などとほざくのは、おこがましい限りだ。私利私欲のために戦を起こすなど言語道断。その証に、朝廷は兵を出さなかったではないか。貴様こそ、恥を知るがいい。

頼義:なにをほざこうが、お前は朝廷に反した大罪人である。とっとと首を刎ねよ。

頼義の命令で兵たちは、経清の身体を押さえつけさせます。この時、一人の兵が「あっ」と叫びました。経清が懐に短刀を忍ばせていたのです。

経清:隙をみて貴様を刺し殺そうと思ったが、ことここに至っては仕方なし。さぁ、早く斬れ!

頼義:お前はこの場に及んでも余の命を狙っていたのか。ええぃ、尋常に死ねると思うな!鋸引きにしてくれる!

頼義は兵に命じ、太刀の刃を何度も石に叩きつけさせました。そして、鋸状にした刀で、苦しみを長引かせながら経清の首を斬り落とさせたのです。

押さえ込まれる藤原経清。

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