まるで白亜のピラミッドのように復元!斉明天皇の真陵・牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)ってどんな古墳?【前編】 (7/10ページ)
① 合葬墓であること
② 墳形が八角形墳であること
③ 石室は横口式石槨か終末期に分類される横穴式石室であること
④ 棺が夾紵棺(布などを型に漆を幾層に塗り固めた棺)であること
⑤ 大田皇女の墳墓が間近に存在すること
この5つの条件を全て満たす古墳が斉明天皇の真陵にふさわしいと考えられるのです。では、この条件を牽牛子塚古墳・岩屋山古墳・小谷古墳に当てはめてみましょう。〇=適当、△=可能性あり、×=可能性はあるが弱いとなります。
●牽牛子塚古墳
①〇 ②〇 ③〇 ④〇 ⑤〇
●岩屋山古墳
①△ ②× ③〇 ④△ ⑤×
●小谷古墳
①△ ②× ③〇 ④△ ⑤×
このように分類すると、すべての条件を完璧に満たすのは牽牛子塚古墳しかありません。
⑤の大田皇女の墳墓は2010年12月、牽牛子塚古墳発掘現場の一画から発見され、越塚御門古墳と名付けられました。
こうしたことから、現在ではほとんどの学者・研究者が牽牛子塚古墳こそ斉明天皇の真陵と確信するようになったのです。