それ、火を消すより大事なの?平安京の火災と貴族たちの反応にびっくり (5/6ページ)
あたら御所を穢してしまわぬよう、このまま火が消えるのを待つべきである」
そんなバカな……とは言え、上層部に逆らうことも出来ません。果たして御所はすっかり焼け落ちてしまったのでした。
不浄な状態で保たれるくらいなら、清浄な状態で焼け落ちた方がマシ……というのが平安貴族の美学だったのでしょう。
「まったく、やんごとなき連中の考えることは分からんな!」
しかし、緊急事態には不浄だ何だと言っていられません。
これを教訓として同年12月、左近衛陣で火災が発生した時は滝口武者の清原定清(きよはらの さだきよ)が現場判断で素早く対処。吉上たちに檜皮を壊させ、ためらうことなく池の水を汲んでぶっかけ、消火に成功したのでした。
終わりに以上、平安京の火災エピソードを紹介してきました。
火事場泥棒は(もちろん悪いけど、動機は)理解できるとして、火災現場へ立ち入るために身分が必要とか、池の水は不浄だから使うなというのは驚きですね。