「鎌倉殿の13人」平家を追い出し、上洛を果たしたものの…第14回「都の義仲」予習 (3/8ページ)

Japaaan

しかし将兵たちが戦ってくれるのはこうした「旨味」「楽しみ」ゆえであり、自腹で参加させられている以上、これ(物資の現地調達、戦果=利潤の追求)を完全に禁じたら誰もついて来なくなります。

とは言っても、京都洛中で好き放題に暴れ回られてはたまりません。後白河法皇は義仲の元へ平知康(演:矢柴俊博)を派遣しました。

「兵たちの乱暴狼藉を何とかせよ、と院の仰せにございまする(狼藉鎮めよ)」

知康の訴えに対して、義仲はどこ吹く風。無関係な話題ではぐらかします。

「そもそも、殿を鼓判官といふは、よろづの人に討たれたうたか、張られたうたか」

※『平家物語』巻第八「鼓判官」より

「ところで貴殿は鼓判官(つづみほうがん)とあだ名されておるそうじゃが、みんなから殴られでもしたのか。ビンタでも喰らったのか」

さぞやいい音がするんだろうなぁ、我も一つ殴ってみようか……とばかりの態度に知康はうんざり。さっさと戻って後白河法皇に事の次第を報告しました。

「義仲をこの者で候ふ。只今、朝敵になり候ひなんず。急ぎ追討させ給へ」
※『平家物語』巻第八「鼓判官」より

「義仲はとんでもない烏滸(をこ。愚か)の者なれば、間もなく朝廷に仇なすことでしょう。すぐにも討伐すべきです」

後白河法皇はさっそく延暦寺や三井寺の僧兵たちを集めて臨戦態勢を整えます。

その様子を見た木曽方の者たちは「もはや義仲の命運も尽きた」と離反、信濃源氏の一族である村上三郎判官代(むらかみ さぶろうほうがんだい)まで後白河法皇に投降する始末。

「これこそ以つての外の御大事で候へ。さればとて、十善帝王に向かひ参らせて、いかでか御合戦候ふべき。

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