愛娘を喪った悲しみ…カタブツ平安貴族・藤原実資が「かぐや姫」と呼んで愛した藤原千古。その名の理由は? (4/5ページ)
彼女の輝くような美しさ(※実資の主観or願望)はもちろんのこと、『竹取物語』では月に帰ってしまう彼女を惜しみ、引きとどめたい必死な思いを込めたものと考えられます。
愛しい娘よ、どうか父より先に逝かないでおくれ……たとえ政略結婚の駒であっても、やはり我が子は可愛い親心。
その後、道長らの妨害によって入内工作に失敗した千古は、道長の孫である藤原兼頼(かねより)に嫁ぎますが、長暦2年(1038年)ごろに若くして亡くなってしまいます。
「あぁ、姫が月へ帰られてしまった……」
失意の実資も永承元年(1046年)1月18日に90歳で亡くなり、その荘園や財産は道長らに吸収されたのでした。
終わりに以上、藤原実資の親バカっぷりを紹介してきましたが、それは悲しい背景があってのこと。