「鎌倉殿の13人」義高、助かるかも?期待させておいてからの…第17回放送「助命と宿命」振り返り (4/8ページ)
海野幸氏(演:加部亜門)
信濃国から義高につき従ってきた海野幸氏は、御所から脱出した義高の影武者として命懸けの任務を果たしました。
これは『吾妻鏡』でも同様で、頼朝は12歳の少年にしてやられたと激怒して、幸氏を捕らえます。
しかし頼朝派、わずか12歳で死を覚悟し、身代わりになった忠義を高く評価。義高の死後は幸氏を御家人として召し抱えました。
幸氏としては微妙な心境だったことでしょうが、義仲が義高にあてた遺訓を忠実に守ったものと考えられます。
信濃武士にふさわしく、弓馬にすぐれた幸氏はその後も数々の場面で活躍。曽我兄弟の仇討ちでは頼朝を守って負傷しているほか、頼朝の死後も建仁の乱(建仁元・1201年)や和田合戦(建暦3・1213年)にも出陣しました。
後に鎌倉幕府の存亡を賭けた承久の乱(承久3・1221年)にも出陣していますから、長い登場が期待できそうです。
まだあどけない少年ですが、これから立派な若武者へと成長していくことでしょう。
一条忠頼(演:前原滉)&武田信義(演:八嶋智人)義仲討伐で武功を立てたにもかかわらず、自分たちには恩賞がない……不満をくすぶらせつつ、戦勝祝いの名目で鎌倉へやってきた武田信義とその嫡男・一条忠頼。
かねがね源氏の棟梁をめぐって対立してきた信義は、幽閉されている義高に接近して謀叛をそそのかしました。