「鎌倉殿の13人」ついに頼朝追討の宣旨!?受けて立つ頼朝…第19回放送「果たせぬ凱旋」予習 (10/11ページ)
この頼朝は義仲や平家など多くの朝敵を滅ぼし、朝廷に忠義を尽くして参りました。それを考えなしに討伐せよなどと仰せになったせいで、行家や九郎は謀叛人となってしまったのです。あやつらを討つためにまた多くの犠牲が出ることでしょう。それこそ日本一の大天狗(の所業)に他なりませんな!」
【原文】……天魔者爲佛法成妨。於人倫致煩者也。頼朝降伏數多之朝敵。奉任世務於君之忠。何忽變反逆。非指叡慮被下院宣哉。云行家。云義經。召取之間。諸國衰弊。人民滅亡歟。仍日本第一大天狗者。更非他者歟云々。
※『吾妻鏡』文治元年(1185年)11月15日条
すべて天魔≒頼朝のせい、と言い訳した後白河法皇に対して「お前こそ日本一の大天狗だ!」と(婉曲ながら)言い返した頼朝。
これにはさすがの「大天狗」も返す言葉がなかったことでしょう。
終わりにかくして、修復不可能となってしまった頼朝と義経。紆余曲折あって奥州へと逃げ延びた義経を追い詰めていくことになるのですが、それはもう少し先の話し。
古来、力ある者たちを競わせてパワーバランスを保ち、その頂点に君臨してきた朝廷。中でも後白河法皇はその駆け引きに巧みな「大天狗」でした。