ギガス写本、グリモワールなど、呪いがかかっていると言われる4つの本 (5/11ページ)
このやりとりが、ソイガの書が「呪いの本、殺しの書」と言われる所以なのかもしれない。
ディーは、ウリエルに対して、暗号化された文書を読んでしまったら、自分は2ヶ月か半年以内に死ぬと言われたと言ったが、ウリエルはあなたは100年以上生きるだろうと言ったという。
ソイガの書が呪いの本であるというのは、ネット上での情報で、本当に呪われているのか、それを証明するような禍の話はないようだ。
ディーは、1608年に81歳で死んだ。その後、ソイガの書は何度か持ち主が変わり、そのうち歴史の記録から消えてしまった。
時代は下って、それから300年以上たった1994年夏、研究者のデボラ・ハークネスが、「ジョン・ディーと天使との対話」という論文を完成させた。
オックスフォードのボードリアン図書館の目録を調べていたとき、偶然に『Aldaraia sive Soyga』という文献を見つけた。
ハークネスはすぐにその本を取り寄せ、ディーの学問の神髄を見つけた。これをきっかけに、初の小説『ディスカバリー・オブ・ウィッチス』を書き、それがベストセラー三部作になって、テレビ化もされた。
1998年、数学者のジム・リーズが、この謎の暗号表を解読した。ある文字のほかの文字との関連における頻度と位置に関するパターンをついに発見したのだ。
暗号表は、6文字の暗号それぞれに基づいていることがわかり、解読のための数式を割り出した。だが、その暗号の意味や、コミュニケートするために使われた暗号表のメッセージはなんなのかは、いまだにわかっていない。