「鎌倉殿の13人」ついに始まる!源頼家の暴走…第28回放送「名刀の主」予習 (6/8ページ)
他にも小山朝政(演:中村敦)、佐々木盛綱(演:増田和也)、稲毛重成(演:村上誠基)、そして頼朝襲撃の疑いで出家させられていた岡崎義実(演:たかお鷹)の名前も。よほど景時が怨みを買っていたことが判ります。
「これを鎌倉殿へご奏上願いたい!」
弾劾状は大江広元(演:栗原英雄)を経由して頼家に提出されました(広元は景時を失うことを惜しんで渋ったものの、ついには押し切られてしまいました)。
「……との事だ。どうする平三」
頼家は景時に弾劾状を見せて「言い分があれば弁解するか、訴えの事実を全面的に受け入れて謝罪しろ」と伝えます。その無責任さに、景時は言葉を失ったことでしょう。
確かにこれまで、頼朝時代を含め多くの御家人たちを讒訴によって粛清へ追い込んできたのは事実です。
しかしそれはいずれも鎌倉殿の内意を受けてのことであり、讒訴によって御家人たちの忠誠を試し、時に掣肘を加えるのが景時の任務でした。
頼朝はそれによって御家人同士のパワーバランスを調整。例えば上総介広常(演:佐藤浩市)や一条忠頼(演:前原滉)、そして源義経(演:菅田将暉)など突出した者を「均す」ことで御家人たちを横一線に並べたのです。
先の安達景盛の件は、いささか無理筋が過ぎたかも知れません。そして今回の結城朝光についても、予想外の反撃が待っていました。