病原体が海を浮遊するプラスチックゴミで繁殖し、世界中に広がっている可能性 (2/5ページ)
人間に感染して尿路感染症・皮膚感染症・胃腸感染症・肺炎など引き起こす病原菌がいることもわかった。
しかも、そうした病原菌は、抗菌作用に強くなる遺伝子まで持っていた。抗生物質の効かない薬剤耐性菌「スーパーバグ」である。
ヴォス氏は、「海水に浸したプラスチックにはすぐに細菌が湧いて、中には病原菌もいた。どんなプラスチックだろうとお構いなしだ」と、Hakai Magaizneで語っている。
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・寄生虫・ウイルス、有毒な藻類もプラスチックで繁殖する
海のプラスチックに繁殖するのは細菌だけではない。
寄生虫・ウイルス・有毒な藻類もいる。プラスチックごみによる海洋汚染は世界中で起きており、もっとも深いマリアナ海溝で確認されているほどだ。
プラスチックごみが病原菌を地球のいたるところに運んでいる可能性は十分にある。
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・プラスチックゴミの病原菌拡散リスク
そうした病原菌は実際に病気を引き起こすほどの量なのか? 本当にプラスチックごみのせいで世界に病原菌が広まっているのか? 確かなことはわからない。
だが、プラスチックで増殖した病原菌が、世界各地に拡散されていると信じられるだけの理由はある。