今から化石燃料の使用を止めても、グリーンランドでは27cm以上の海面上昇を避けられない (2/4ページ)
だからボックス教授は、現実の海面上昇はその2倍になるだろうと述べている。
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image credit:NASA/John Sonntag
・最低でも27cmの海面上昇は避けられない
こうした推定は、今後の海面上昇をほぼ確実に予測したものだが、いつになるかはわからない。それでも、これまでの科学的な理解によるなら、その大半は比較的すぐに起きると考えられている。
研究グループのウィリアム・コルガン博士は、「最低27センチというのは、いわばこれまでに溜めてきたツケのようなもので、今後何をどうしようと支払わねばなりません」と語る。
100年後か、150年後か、あるいはもっと早いかもしれない。だがいずれ必ず海面は27センチ上昇する。それどころか、現時点で温暖化がますます進んでいることを考えれば、海面はさらに高くなるだろう。
たとえば、仮に2012年(グリーンランドの氷が記録的に解けた年)が平年並みの気温になったとすると、海面上昇は78センチになると予測される。
78センチと27センチの差はかなりのものだ。ここに「パリ協定」を実施する意義がある。「温暖化による被害を最小限にする余地はまだ大きく残されています」と、コルガン博士は説明する。