「どうする家康」名門今川家、ついに滅亡!最後に残されたのは…第12回放送「氏真」振り返り (8/8ページ)
そのまま切らないことは分かっているのですが、頸動脈を切るならあえて介錯は不要です(介錯は苦しまぬよう助ける行為であり、腹を切る行為に比べて頸動脈の失血死は苦痛が少ないとされるため)。
武士が自害するなら、介錯すれば(傍らで刀を振り上げれば)絵になるよね、という意図が却って違和感を招いてしまうのではないでしょうか。
他にもあるけど、最後に家康の「氏真が羨ましい」発言。恐らくあれは「妻のためだけに生きられるあなたが羨ましい」という意味なのでしょう。
しかしそれは「煩わしい家臣や領民の世話を投げ出したい」と同じ意味。内心で思うならともかく、家臣のいる前では絶対口にしてはならない言葉でした。
あの場にいた鳥居元忠(演:音尾琢真)や平岩親吉(演:岡部大)がそれを聞いて、何とも感じないと思っているなら人の上に立つ資格がありません。
もちろん彼らを信頼しているから本音を言ったと解釈できなくはないものの、それでもやはり少しは家臣たちを思いやる成長ぶりを見せて欲しいところです。
……などなど、野暮なことを失礼しました。
次週・第13回放送は「家康、都へゆく」どうなる?「上洛じゃ!」「都なんぞに行っとる場合ではなかろうが!」「茶屋四郎次郎にございます!」「お迎えに参りました」「また偉いさんに会わねばならんのか……」「違うだろ、松平!」「だから俺は都になど来たくなかったんじゃ!」「この乱れた世を、本来のありすがたに戻す。力を貸せ。家康よ」
……さて、三河・遠江の両国を平定した家康は、信長に従って上洛するようです。京都で次々に出会う新しい顔ぶれが、物語を急展開させていきます。
茶屋四郎次郎(演:中村勘九郎)、明智光秀(演:酒向芳)、浅井長政(演:大貫勇輔)、足利義昭(演:古田新太)、そして清州で会った彼女と再会。
また「大いに怒っている」信玄が気になるものの、そっちはどのように片づけるのでしょうか。次々と襲うであろうトラブルに、家康はどうするのか、次週も目が離せませんね!
※参考文献:
『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』NHK出版、2023年1月 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション 『寛政重脩諸家譜 第一輯』国立国会図書館デジタルコレクション 黒田基樹『北条氏康の妻 瑞渓院』平凡社、2017年12月 戦国史研究会 編『論集 戦国大名今川氏』岩田書院、2020年5月 戦国人名辞典編集委員会編『戦国人名辞典』吉川弘文館、2005年12月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan