【約27万件のストレスチェックデータから、はたらく人のストレスを悪化させる要因を分析】テレワークなど新しい働き方に適応するために必要な取り組みとは (6/9ページ)

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テレワークなど新しい働き方に適応するために

本調査の結果、テレワークをはじめとした多様な働き方に適応していくためには、各自の価値観や裁量、建設的な挑戦を認めつつ変化に対応しようとする風土や、変化の中でも公正な態度で業務を評価するマネジメントの姿勢が重要になる可能性が示されました。

そしてそういった風土を作り上げるためには、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態である心理的安全性や、組織内でメンバーが大切にしている価値観や考え方が共有されている状態である相互理解が不可欠です。期初などにチームビルディングを行い、各自が話せる範囲でお互いが大切にしたい価値観や最近の関心ごとについて、周囲に共有する機会を設けておくと良いでしょう。

また、業務状況が見えにくい中でも公正な業務評価を実現するために、部下との適切なコミュニケーションを行うことも大切です。コミュニケーションの際は、部下の現在の業務状況はどうか、問題があるならばどのような問題で、部下はそれをどうクリアしようとしているのかといった仕事の側面と、そういった状況に対して部下はどう感じているのかといった気持ちの側面の両方を捉えていく必要があります。

特に管理職の方においては、今回のコロナ禍でリモート下でのコミュニケーションの難しさを実感された方も多いのではないでしょうか。業務状況が見えにくくコミュニケーション機会が限られた中でも、上記のようなコミュニケーションを行えるよう、日常から管理職としてのコミュニケーションスキルを高めておくことが大切です。

今回ご紹介した上記の概念は、これまでにもその重要性が説かれてきたものばかりです。テレワークなどの新しい働き方が定着した企業も多くあるかと思いますが、そういった企業ではこれらの概念はますます重要になると言えるでしょう。改めて上記概念に関する状況を確認し、メンテナンスしてみてはいかがでしょうか。

今後もピースマインドでは、はたらく人と組織のウェルビーイングに寄与する研究とソリューションの開発・提供を進めてまいります。
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