武田の騎馬軍団は存在しなかったってホント?戦場で馬に乗るメリット・デメリットを考察【どうする家康】 (2/6ページ)
果たして当時の武士たちは、これらのメリットとデメリットを天秤にかけて、戦う時は積極的に馬から下りる選択をしていたのでしょうか。
もちろん、技術的に無理な者(左手の手綱で馬を制御し、右手の武器で満足に戦えない者)は下りたでしょう。ぼんやり馬に乗っていたら、それこそ恰好の標的にされてしまいます。
ただし武士として戦場にいるからには、ただ生き延びる以上に戦って武功を求めねば話にならないのです。
位置が高いということはイコール目立つ、目立つからこそ武功をアピールできると考えるのが武士というもの。
目立ってナンボ、狙われてナンボ。たとえ死んでも名は残る、矢の雨にも怯まない新田義貞。楊洲周延筆
命を張ってナンボ、それでメシを食っているのですから、目立つ=撃たれるなんて考えていたら商売になりません。
ひたすら生き延びるだけが目的なら、最初から戦場なんか出て来ないのが一番です。
でも戦って馬が死傷したら、簡単には買い換えられない(金額面はもちろん、物量面でも)じゃないか……そう思われるかも知れません。
ならば質問です。あなたが下りた馬は、どこに預けておきますか?
戦場に安全なパーキングなんかあるはずもなし、前線から離れた場所にただ馬をつないでおいたら、盗まれてしまう可能性が高そうです。