武田の騎馬軍団は存在しなかったってホント?戦場で馬に乗るメリット・デメリットを考察【どうする家康】 (5/6ページ)
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※『名将言行録』巻之九〇山縣昌景
【意訳】何をおいても馬術を学ばねばならぬ理由は、どんなに偉い大将であろうと、戦場で代わりに乗ってもらうことができないからである。
古来、武士は「弓馬」の者と呼ばれたように、馬上から矢を放つ(もちろん両手を使う。その時、馬は足で制御する)騎射は当然に出来るものとされました。
平安・鎌倉時代の武士たちに出来たことが、どうして数百年を経た戦国時代の武士たちにはできないのでしょうか。個人差があるのは当然としても、できるように鍛錬して敵を出し抜こうと考えるのが自然です。
そもそも「戦国時代の武士たちが馬で戦ったはずはない」と考える発想からは「そこまでして戦いたくない。乗りこなすのも難しいから無理!」といった現代人的な本音が透けて見えます。
もちろん戦わずに済むなら、戦国時代の武士たちだって戦いたくはなかったでしょう。しかし戦わねば生活が立ちいかない貧しさに迫られて、多くの者たちは戦ったのです。
この世界から、戦争なんてなくなればいいのに……恐らくほぼ全人類の願いがなぜ叶わないのか。
叶わない以上、少しでも強くなって自分たちだけは勝ち抜いて生き延びる。家族を愛し故郷を守るためなら、鬼にも修羅にもなるのです。
その目的を果たすのに有効であるなら、高価だろうが貴重だろうが馬に乗って戦う……それを決断させる切実な事情があったのでした。
馬をガンダムに喩えるとここまで聞いても、まだやっぱりピンとこない方も少なくないかと思います。
ではアニメの話で恐縮ながら、馬を「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」に喩えると、分かりみが深まるかも知れません。
それらが敵の攻撃によって破損すると、その修繕や代替機の用意には莫大なお金がかかります。じゃあ「お金がもったいないから」と言って、あなたは敵のモビルスーツや使徒たちに、生身で立ち向かいますか……そういう事です。