恐ろしい骸骨尋問官を使って容疑者を自白させる装置が、1920年代のアメリカで開発されていた (3/4ページ)
シェルビーの説明によれば、このカメラは録画、録音できるようになっていて、「場面と言葉を両方とも同時に記録」することができるスマート機器なのだという。
尋問官は、手元の交換機を通して、なにもかもを操作することができる。
後で、容疑者が証言を撤回しようとしても、「あらゆる表情や感情を記録した」映像と音声が動かぬ証拠となる。
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骸骨の頭に内臓された記録装置 / image credit:HELENE SHELBY/PUBLIC DOMAIN ・骸骨尋問官が実際に使用されることはなかった
このなんともユニークな装置を編み出した女性は、どんな人物だったのだろう?
過去の新聞でシェルビーの名を検索しても、彼女の生涯についてはほとんどヒットしない。
シェルビーは、ちょっとした不動産業者で、オークランド、サンタクルス、サンフランシスコで、不動産物件の販売や賃貸を行っていた。
ときに競馬に注ぎ込むこともあったが、1947年に夫のエドガーを残して亡くなった。発明家としては一発屋で、ほかに特許は申請していない。彼女の骸骨尋問官を活用した人もいないようだ。
それが、一番良かったのかもしれない。1961年、最高裁判所が、法廷での自白の強要は認められないとする判決を下した。
とはいえ、法学者のソール・カシムが数十年後に書いているように、なにをもってして"強要"とみなすのかどうかについて、「単純なリトマス試験紙はない」のだ。