この首級は男か女か?「高天神城の戦い」で徳川家康が伝授した見分け方とは【どうする家康】 (1/4ページ)
中世の武士たちは、戦場における武功の証しとして、敵の首級を獲りました。
しかし首なら何でもいいという訳ではなく、身分の低い雑兵首を獲ってもあまり評価されません。
また一般に非力とされる女性や老人、子供の首など獲った日には、評価どころか侮蔑の対象とされる始末。
だから首級は、相応に身分のある男性のものでなくてはなりませんでした。
一般に成人男性の頭部は約5キロほどあるため、持ち歩くのが困難な時は目印として鼻を削ぎ落し、首級そのものは戦闘後に回収していました。
この時も注意が必要で、ただ鼻だけでは男性か女性か区別がつかないため、必ず上唇まわりなどヒゲも一緒に削ぎ落とすのがセオリーです。皆さんも首級の鼻を削ぐときはご注意下さい。
さて、戦いが終わって論功行賞。名だたる敵の大将から、どこの馬の骨とも判らぬ者まで、ずらりと首級が勢ぞろいします。
……時は天正9年(1581年)3月22日、世に言う高天神城の戦いが終結。大将の栗田刑部丞(くりた ぎょうぶのじょう)や岡部元信(演:田中美央)をはじめ、何百という首級が並ぶ中、ひときわ目を惹くものがありました。
女性と見まごう美しい首級……かくて明日の戦に城兵皆いさぎよく戦て討死す。殊さら茜きし武者は晴なる働して死しぬ。軍はてゝ後敵の首どもとりどり御覧に備へし内に。顔の様十六七ばかりと見ゆるが。薄化粧し歯くろめ髪なでつけ。男女いづれとも見分けがたきがあり。君その眼を明て見よ。