AIで作られた「ディープフェイク」映像を見た視聴者の半数が偽の記憶を植え付けられたことが判明 (3/3ページ)

カラパイア

だが、ディープフェイクがすごいというわけではなさそうだ。

 じつはこの研究では、ディープフェイク動画のかわりに、偽の説明文を読んでもらうという実験も行われていた。

 たとえばマトリックスなら、「マリトックスのリメイク作(2012年公開):主演ウィル・スミス」といった具合のフェイクの説明文だ。

 そして、こちらの実験でも、ほぼ同数の人たちがすっかり偽の記憶を植え付けられ、それが本物の説明文だと思い込んだのだ。

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photo by Pixabay

・一番危険なのは、簡単に書き換えられる人間の記憶なのかもしれない
 確かにディープフェイクは、悪用されれば社会を混乱させる恐れがあるかもしれない。

 だが、人間に偽の記憶を植えつけようと思えば、わざわざ最新技術を使わなくてもいいのである。

 悪意のある人間がその気になれば、これまでにあった方法でいくらでも人を騙すことができる。いわゆる洗脳などもそれにあたるだろう。

 過去には過酷な警察の取り調べで、偽の記憶を植え付けられ、自分が犯人だと自供し、人生を狂わせてしまった男性も存在する。

 そうした意味では、一番危険なのは最新のAI技術ではなく、あやふやな人間の記憶と言えるのかもしれない。

 この研究は『PLOS ONE』(2023年7月6日付)に掲載された。

References:Deepfake videos prompt false memories of film | EurekAlert!



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