大谷翔平、長嶋茂雄、王貞治、清原和博…記録と記憶に残る真夏の大花火!伝説のホームラン衝撃の舞台裏 (2/6ページ)

日刊大衆

決して失投ではなく、打てるとは思っていなかった”とのことです。第2戦でも山田から一発を放っていたとはいえ、直前までは3三振を含む5タコ。そこから仕留めるのは、さすがですね」(前同)

 ただ、投手目線から見れば、王との勝負は避ける選択肢もあった場面。

 このときの投手心理を、公式戦67打席の直接対決で、被安打9&被本塁打3と、“王キラー”でもあった江本孟紀氏が推し量る。

「王さんという打者は自分のゾーン以外の球に、まず手を出さない。しかも投げるほうには、“三振に斬りたい”との誘惑もある。実は、それが間違いのもと。投手が気負えば気負うほど、まるで引き寄せられるかのようにボールは内へと入っていく。同年代の星野(仙一)さんや平松(政次)なんかも、みんな、それでやられたんだよ」

 それをまざまざと感じたのが、いきなり満塁弾を浴びた78年の開幕戦。2ストライクと追い込んだ直後に投じた、三振狙いの一球は、「悪魔の囁きだった」と、江本氏は回想する。

「内角低め、膝元にズバッと決めて見逃し三振というのが、投手からすれば一番の快感。対王さんに関しては、あの一発以降、我欲は一切、持たなかった。仮に満塁でも敬遠でいい。魔物に魅入られないために、常に、それぐらいの気持ちでいる必要があったんだ」

■3度の三冠王に輝いた落合博満

 そんな王にも勝るとも劣らない技術の高さで一時代を築いたのが、3度の三冠王にも輝く落合博満(69)だ。

 89年8月12日のナゴヤ球場、対巨人戦。9回1死まで完全試合を続けた平成の大エース、斎藤雅樹から放った逆転サヨナラ3ランは、今も語り草だ。

「真ん中低めのストレートを振り抜いた落合は、お立ち台で、“あの場面では低めで勝負が常道だが、(斎藤は)高めのほうが球に力はあった。

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