絶滅種のタスマニアタイガーの標本からRNAを抽出することに史上初めて成功 (3/4ページ)
タスマニアタイガーのような絶滅種をきちんと復元するには、ただDNAに記されている全情報(これを「ゲノム」という)がわかればいいわけではない。
それぞれ組織において遺伝子がどのように発現し、遺伝子がどのように制御されているのかといったことも知らなければならない。
それは各組織のRNAに記されている全情報(これを「トランスクリプトーム」という)を調べなければわからないことだ。
130年前のタスマニアタイガーからRNAが抽出された重要性はそこにある。
タスマニアタイガーやマンモスを復活させることは、簡単ではありません。それらのゲノムとトランスクリプトーム両方を深く理解していなければなりません。
それらが今、ようやく明らかになりつつあるわけです(ストックホルム大学 エミリオ・マルモル氏)
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1905年に撮影されたタスマニアタイガーのメスとオス / image credit:Smithsonian Institutional Archives / EJ Keller, National Zoological Park.・古代生物や絶滅種を復元できる可能性が高まる
タスマニアタイガーの皮膚と骨格筋のトランスクリプトームからは、現代の有袋類や胎盤哺乳類のものとよく似た遺伝子発現シグネチャーが見つかったという。
つまりは1世紀前に絶滅した動物がどのように遺伝子を制御していたのか、そのリアルな様子を観察できたということだ。
この成功が意味するのは、世界の博物館に保管されている膨大な数の生き物の標本やウイルスを、これまでにはなかった方法で調べられるかもしれないということだ。