葬送のカニバリズム。1万5千年前のヨーロッパで人肉食の最古の証拠が発見される (1/6ページ)
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約1万5000年前のヨーロッパでは、葬儀の一環として死者の肉を食べる人肉食「カニバリズム」が一般的に行われていたようだ。
おもにヨーロッパ北部で出土した人骨に切断された傷跡、裂けた傷、人間の咬み跡があるのは、人類の祖先の一部が、必要に迫られてではなく、文化的理由から、同胞の遺体を食べていたことを示している。
現代では、ほとんどの人間の遺体は埋葬されるか火葬されるが、私たちの先祖の中には、少し違うやり方でを葬送した人たちもいたのだ。
・旧石器時代のヨーロッパで死者を食べる習慣
イギリス南東部にあるゴフ洞窟は、旧石器時代の遺跡としてよく知られている。
チェダー峡谷にあるこの洞窟からは、カップ代わりにされたと思われる1万5000年前の人の頭蓋骨や、人間の歯型がついた人骨が発見されており、人肉を食べていたことで知られている。
だが新たな論文では、人肉を食べていたのはゴフ洞窟の人たちだけではなかったことが示唆されている。
マドレーヌ文化として知られる同じ文化圏の、ヨーロッパ北部から西部にわたる同時期の人骨にも、共食いされた痕跡が見られる。
つまり、死者を食べる行為は、上部旧石器時代後期の共通の習慣であったことを示している。