誤った記憶を思い出そうとすると脳がサインを出すことが判明 (2/5ページ)
『PNAS』(2023年9月26日付)に掲載された米ペンシルベニア大学のチームによる今回の研究は、この謎に挑んだものだ。
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・間違いを誘発するような記憶テストで検証
研究では、てんかん患者に協力してもらい(治療用の電極が脳に移植されており、正確なデータを入手できるため)、海馬の電気活動が観察された。
実験ではまず、参加者たちに単語(例えば「ピザ」や「時計」といった無関係なもの)が書かれたリストが手渡され、それを暗記するよう指示された。
しばらく後で、また別の単語リストが渡され、やはり記憶するように指示された。
それから今度は暗記した単語を順番に思い出してもらった。ただし思い出すのは2番目のリストに載っていた単語だけだ。
じつは最初のリストは、参加者に勘違いをさせるための仕掛けだ。
1番目のリストと2番目のリストは、手渡されたタイミングが違うため文脈が異なる。
参加者がうっかり1番目のリストの単語を口にしてしまったとき、それは文脈の違う記憶を間違って思い出したことになる。
このとき、海馬では何か違うことが起きているのだろうか? 研究チームはそれを調べたかったのだ。