プエルトルコの洞窟でこの地に存在しないはずのライオンの壁画が発見される (1/5ページ)
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アフリカのライオンに似た生き物など、一連の謎めいた壁画がカリブ海の島、プエルトリコの洞窟で発見された。
プエルトリコにライオンが生息していたことはない。新たな研究は、なぜ、そんな場所でアフリカ原産の動物を描いた絵が発見されたのか?という謎がきっかけだった。
そして研究の結果、プエルトリコで初めて人が定着した年代を数千年さかのぼらせることにもなった。
これが確かならば、ヨーロッパの初期の侵略者による推定や、洞窟や周辺で発見された遺物の年代を特定するその後の研究とは真っ向から矛盾することになる。
・プエルトリコの入植時期を調べるために壁画を徹底調査
プエルトリコの歴史には、いまだ不明な点が多い。地元に住む多くの人たちは、一般的に言われている島の入植時期はまったく正確ではないと言う。
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これまで信じられてきたことと、現代の歴史年表の間の矛盾が、プエルトリコ大学(UPR)アレシボ校の地球物理学者、アンジェル・アコスタ=コロン氏の関心に火をつけ、最新の科学技術を使って、島じゅうに存在する洞窟壁画のより正確な年代を調査し始めるきっかけとなった。
「プエルトリコの壁画芸術のさまざまな年代を理解するために、たくさんの研究が行れわた」アコスタ=コロン氏は、この10月にアメリカ地質学会に提出した論文で説明している。