男女の平均寿命の差は縮まりつつある (3/4ページ)

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 これら指標には、出生時および65歳時点での国民の平均余命、最頻死亡年齢、つまりもっとも多くの人が死亡する年齢の総数が含まれる。

 このデータは、各国を5つのクラスター、つまりコンバージェンス・クラブ(特定の特徴や指標に基づいて、類似の傾向やパターンを示す国)に分類していて、それらは5大陸と大きく相関している。

「それぞれのコンバージェンス・クラブは、同じような死亡率や寿命指標を示しているため、ますます似通った傾向になります」アタンス氏は言う。

 分析によると、時間の経過とともに各クラスターの国の間の差異は少なくなるという。

 注目すべきは、コンバージェンス・クラブのうち、おもにアフリカを含むクラスターが、死亡率指標がもっとも大幅に改善したことだ。

 これはおそらく、HIV危機への対応改善や、この大陸でのさまざまな紛争の終結を反映した結果だろうと報告書にはある。

 2000年以降、データは男女の長寿格差が縮まっていることを示してきたが、新たな研究はこれを裏づけていて、その差は今後も縮まりつつあるという。

 研究チームは、既存のデータをうまく使って将来のパターンを予測することで、この結論を下すことができた。寿命格差の縮小と平均余命の全体的な増加は、2030年まで続くだろうと予想されてい
る。

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photo by iStock・それでも男性が女性の平均寿命より長くなることはないと予測
 とはいえ、相変わらず女性のほうが男性より平均余命は長い。たとえこの格差が縮まったとしても、こうした違いはこれからも続く可能性はあるとのことだ。

 その理由は、多くの男性が年齢とともに細胞の一部でY染色体を失っていくことが原因のひとつだ。

 染色体の喪失は加齢に伴う病気や死と関係していて、男性が女性よりも若くして死ぬ傾向がある理由のひとつとして、とりあげられている。
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