ラブシーンの意味、和歌と漢詩の違い、剣璽(けんじ)とは?大河ドラマ「光る君へ」3月10日放送振り返り (2/9ページ)
月岡芳年筆
兼家「時申の時を告げる声を合図に内裏のすべての門を閉じる」
平安時代、時刻を告げる時申、あるいは時奏(ときのそう)という役職があったと言います。
……時奏する、いみじうをかし。いみじう寒き夜中ばかりなど、ごほごほとごほめき、沓すり来て、弦うち鳴らしてなむ、「何の某、刻丑三つ、子四つ」など、はるかなる声に言ひて……
※清少納言『枕草子』
【意訳】時を奏する(告げる)様子は、とても趣き深いものだ。とても寒い夜中にゴソゴソと靴をすり歩きながら、弓の弦を鳴らしながら「何のナニガシが、丑三刻(うしみつどき)をお知らせします!」などと上げた声が遠くから聞こえ……。
昔の時刻は一日を十二支でわり、一刻あたりおよそ2時間で示しました。
なので劇中に触れられていた丑刻(うしのこく)から寅刻(とらのこく)まではおよそ2時間。現代の感覚では、深夜2:00ごろから夜明け前の4:00ごろとなります。
ちなみに時間を計るのは漏刻(ろうこく)と呼ばれた水時計。水の滴る量で時間を計っていました。これなら天気の悪い日や夜中でも、おおむね正確な時間が分かりますね。
ちなみに日本で初めて漏刻が導入されたのは天智天皇10年(672年)4月25日。太陽暦に直すと6月10日なので、現代では毎年6月10日を「時の記念日」としているそうです。