ラブシーンの意味、和歌と漢詩の違い、剣璽(けんじ)とは?大河ドラマ「光る君へ」3月10日放送振り返り (3/9ページ)
道長がまひろへ贈った三首の和歌
思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色には出でじと 思ひしものを
※『古今和歌集』巻第十一 恋歌一503番 読み人知らず
【意訳】あなたのことは忘れようと思っていた。忘れられると思っていたが、どうしても忘れられない。
死ぬる命 生きもやすると こころみに 玉の緒ばかり 逢はむと言はなむ
※『古今和歌集』巻第十二 恋歌二568番 藤原興風
【意訳】私の生命は今にも尽きてしまうだろう。しかしあなたが冗談でも「会いましょう」と言ってくれたら、私の魂はつながれるはずだ。
命やは なにぞは露の あだものを 逢ふにしかへば 惜しからなくに
※『古今和歌集』巻第十二 恋歌二615番 紀友則
【意訳】生命など露のごとく徒(あだ)なるものだ。あなたに二度と会えないならば、もはや惜しくもないのだが……。
劇中で道長がまひろに贈った三首の和歌。いずれも『古今和歌集』からとられたものです。
あなたのことが忘れられない。会いたい。会おうと言ってくれ。会えないなら、もう死んだって構うものか……。そんな思いがひたすらに連ねられていましたね。