遺体が腐敗せず自然にミイラ化するコロンビアの町の謎 (3/4ページ)

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 大半は、この自然ミイラ化現象は温暖なサン・ベルナルドの住民の健康的な食生活と、活発な農業生活によるものだと考えているが、その証拠はない。

 ホルヘ・アルマンド・クルス氏もミイラになったひとりだが、彼は人生の大半を大都市である首都ボゴダで過ごし、亡くなってから生まれ故郷サン・ベルナルドに戻ってきて埋葬された。つまり食生活や職業環境などは関係ないようだ。

 この町のミイラ化に明確なパターンはない。死亡時の年齢はそれぞれバラバラだし、ミイラになった人たちに特定の性別や体型があるわけでもない。

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・サン・ベルナルドの気候と関連性があるのか?
 サン・ベルナルドは、コロンビアの首都ボゴダから南へおよそ100kmのところにある町だが、どうやらカギはこの埋葬地にありそうだ。

 この町で初めてミイラが発見されたのは、地下墓地のない埋葬地ができた後のことだった。

 1960年代以前にもこの町にはふたつの埋葬地があったが、ミイラができたケースはひとつもなかった。

 この土地の気候は湿度が高く、普通なら有機物の分解は妨げられるどころか進むはずだ。

 コロンビア国立大学の人類学者、ダニエラ・ベタンクール氏によると、墓地が山の急斜面に位置していることが原因ではないかという。

「ここは気温が高く、常に風が吹いているため、地下墓地はオーブンのような環境になっていると思われます。つまり、遺体が脱水症状を起こしている状態になるのです」

 しかし、この仮説はまだまだ検証する必要があるという。

「何がどう作用したらミイラ化が起こるのか、特定の条件がミイラ化を引き起こしているのかは、まだ研究が不足しています」

 ミイラ化した遺体の親族は、ミイラを博物館で展示することを承諾しなくてはならないことになっているという。ほとんどの家族は火葬を望むが、サトゥルニナ・トーレスさんの娘はこう語る。
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