男性の精子数は本当に減少しているのか?それよりも大幅な質の低下が起きているとする新研究 (2/4ページ)

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photo by iStock・数の減少よりも質の低下の方が問題だった
 だが今回の新たな研究では、これまでとは少々違う事実が明らかになっている。精子がピンチなのは変わらないが、量より質の方が問題なのだという。

 世界最大の精子バンク「クリオス・インターナショナル精子バンク」をはじめとするイギリス、カナダ、デンマークの国際研究チームは、同バンクに精子を提供した男性6758人(18~45歳、デンマークの4都市に在住)のデータを分析した。

 それによると、少なくとも今回の調査対象となった2017~2022年においては、精子の密度や数にとりわけ変化はなかったという。

 もう少し細かく見ると、2019~2022年では、密度と総数が前年より約0.1~5%ほど減っているという結果が得られている。ただ、こうした変化は統計的には意味がないもので、誤差の範囲のものだ。

 それよりも研究チームを驚かせたことがある。彼らが気づいたのは、その期間中に精子の動きが大幅に低下していたことだ。

 運動している精子に限って密度と総数(どちらも精子の質を測る指標)を調べてみたところ、2019年から2022年にかけてそれぞれ16%と22%減少していたのだ。

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photo by iStock・パンデミックによるライフスタイルの変化が関与?
 なぜ精子の動きは、ほんの数年のうちにこれほどまで低下してしまったのか? 研究者らは、新型コロナウイルスの流行と関連しているとにらんでいる。
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