古代ローマの女神に仕えた聖職「ウェスタの処女」たちが手に入れた権力とその代償 (1/6ページ)
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古代ローマ時代「ウェスタの処女」と呼ばれる女性神官たちが存在した。聖なる火をつかさどる処女神「ウェスタ」を守る聖職についた彼女たちは、純潔の誓いを定めとした。
その代わり当時の女性では手に入れることのできなかった権力、名声、特権を手に入れ、影響力をもつようになった。
だが、その誓いに少しでも疑いが生じれば、生き埋めなどの過酷な罰を受けることもあったという。
・ウェスタの処女たちの構成と役割
ウェスタの処女たちは、選ばれた6人の年若い女性たちで構成される。女神ウェスタに仕えるため、その後30年間奉仕し、辞めれば結婚することもできたが、ほとんどはそのまま聖職に留まったという。
彼女たちはフォロ・ロマーノの一等地にあるアトリウム・ウェスタエという広大な施設に住み、隣接する神殿にあるウェスタの聖なる火を守るのが第一の役目だった。
当時のローマ人は、聖なる火は女神ウェスタの化身で、ローマの家庭の炉の象徴だと理解し、ウェスタの処女たちがこの火を守ることで、国家の安泰が保証されると信じていた。