酔っ払うまひろ&自制しない道長…大河ドラマ「光る君へ」第37回放送(9月29日)振り返り! (7/8ページ)

Japaaan

納殿にある御衣取り出でさせて、この人びとにたまふ。
朔日の装束は盗らざりければ、さりげもなくてあれど、裸姿は忘られず、恐ろしきものから、をかしうとも言はず。……
※『紫式部日記』より

【意訳】大晦日(つごもり)の夜、表を練り歩く追儺(ついな。鬼やらえ)の者たちも行ってしまった。

私(藤式部)たちはお歯黒をつけたりちょっとした繕いものをしたり、まったりしていると弁内侍(べんのないし)がやって来て、ベラベラしゃべくった挙句に寝てしまう。

内匠蔵人(たくみのくろうど)がまだ起きていると、中宮のいらっしゃる方から何か悲鳴が聞こえた。

「ねぇちょっと、内侍。起きて。起きてってば」

しかし弁内侍は疲れているのか起きてくれない。やがて悲鳴は大きくなり、何事かと心配になる。

火事かと思ったが、様子をうかがっているとそうではなさそうだ。

「内匠の君、あなたが先にいきなさい」

「何で私が?」

「中宮陛下が心配じゃないの?とにかく行きなさい!ホラ内侍もさっさと起きる!」

「むにゃ……」

弁内侍を叩き起して、三人女房はガクブルしながら進んでいくと、素っ裸の女性が二人いた。

よく見ると靱負(ゆげい)と小兵部(こひょうぶ)ではないか。何やってんのと聞けば、どうやら賊に身ぐるみ剥がされたらしい。

まだ賊が潜伏していたら自分たちも同じ目に……恐ろしくてたまらなかった。

「誰か!誰かいないの!」

手を叩き、はしたなくも声を上げて人を呼んだが、なかなか来ない。

御厨子所(みくりやどころ。厨房)の者たちも中宮の侍(さぶらい。武士ではなく仕える者)たちも、挙げ句は滝口(たきぐち。内裏を護衛する武士)ですら、鬼追儺(やらえ)が終わったからと帰宅してしまったのだった。

もしかしたら、盗賊はこのタイミングを狙って侵入したのかも知れない。

「お呼びですか!」

ようやく宿直(とのゐ)していた御膳(みかしわで)の刀自(とじ。身分の低い女性)がやって来た。

「今夜は殿上に兵部丞(ひょうぶのじょう。

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