大河「べらぼう」蔦屋重三郎の夢を支えた『男気』〜浄瑠璃の馬面太夫と富豪の鳥山検校〜【後編】 (2/8ページ)
「市村座舞台開狂言仕初之図」「名見崎豊茂治」「名見崎徳治」「市川九蔵」「富本豊前太夫」」歌川国貞
浄瑠璃の世界観に圧倒される蔦重蔦重は、「俄祭り」に大人気の江戸浄瑠璃の歌い手で、歌舞伎の出語りとして一世を風靡している「富本節」の太夫・富本豊志太夫/午之助(寛一郎)こと「馬面太夫(うまづらだゆう)」をゲストに招きたいと、芝居町へと出向きます。
※出語り:浄瑠璃の太夫と三味線弾きが舞台上で演奏をする
※富本節:「浄瑠璃」の流派の一つ
本当に「馬面」だった富本豊前太夫。『江戸花柳橋名取 二代目富本豊前掾』鳲鳩斎栄里(鳥橋斎栄里)
語りと三味線の伴奏を組み合わせ情感豊かなストーリーテリングの音楽劇である浄瑠璃は、人々にとっては新鮮で心を掴むエンターテインメントでした。
特に、恋愛・忠義・復讐などドラマチックなテーマは庶民の共感を呼び、その世界に埋没することで背負っている日常の苦労から一時的に逃れられる……と人気が出たそうです。