大河「べらぼう」蔦屋重三郎の夢を支えた『男気』〜浄瑠璃の馬面太夫と富豪の鳥山検校〜【後編】 (4/8ページ)

Japaaan

吉原の頃の。仲のいい蔦重と瀬川のイメージ。(ac-illust)

再会した蔦重と瀬似に何かを察知する鳥山検校

鳥山検校が現れるまで、久々に再会した二人は吉原にいたことのまま息の合った会話を交わし笑い合います。イキイキとした楽しそうな瀬以の声を聞いた検校は、二人の間に漂う親密な空気を察知し、結びつきの深さに嫉妬したのでしょう。

蔦重が「太夫の声を聞いて欲しい」と願うも乗り気ではありません。瀬以が「私も太夫の声を聞いてみたい」と助け舟を出すものの、それ以上瀬以を困らせたくない蔦重はあっさり引き下がります。

追いかけようとする瀬以の手を握り「もう花魁、瀬川ではない!」「ずいぶんとそなたに優しい男だな」というセリフは、盲目でありながら非常に人間の機微に鋭い人だけに、怖いものがありました。

手首に触れて「脈が早い」と瀬以の感情が高ぶっていることを指摘するのも、鋭すぎてこれからの二人の行く末が危ぶまれるような不穏な空気が漂っていました。

今までの話の中で、吉原のトップ花魁として、疑似恋愛の手練手管には長けているところを見せてきた瀬川ですが、鳥山検校に本心を悟られないようにすることはどうも難しそうです。

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