全文読まなきゃ勿体ない!伝説の海軍参謀・秋山真之の文才が光る「聯合艦隊解散之辞」の現代語訳を紹介【坂の上の雲】 (3/7ページ)

Japaaan

此ノ(この)戰役(せんえき)ノ收果(しゅうか)ヲ永遠ニ全ウシ、尚益々國運(こくうん)ノ隆昌(りゅうしょう)ヲ扶持(ふじ)センニハ、時ノ平戰(へいせん)ヲ問ハズ、先ヅ(まず)外衞(がいえい)ニ立ツベキ海軍ガ常ニ其ノ武力ヲ海洋ニ保全シ、一朝(いっちょう)緩急(かんきゅう)応ズルノ覺悟アルヲ要ス。

而シテ(しこうして)武力ナル物ハ艦船兵器等ノミニアラズシテ、之(これ)ヲ活用スル無形ノ實力(じつりょく)ニアリ、百發百中ノ一砲(いっぽう)能ク(よく)百發一中ノ敵砲百門ニ對抗(たいこう)シ得ルヲ覺ラバ、我等軍人ハ主トシテ武力ヲ形而上(けいじじょう)ニ求メザルベカラズ。

近ク我ガ海軍ノ勝利ヲ得タル所以(ゆえん)モ、至尊(しそん)ノ靈徳(れいとく)ニ頼ル所多シト雖モ(いえども)、抑(そもそも)亦(また)平素ノ錬磨(れんま)其ノ因(そのもと)ヲ成シ、果(か)ヲ戰役ニ結ビタルモノニシテ、若シ(もし)既往ヲ以テ將來ヲ推ス(すいす、おす)トキハ、征戰息ム(やむ)ト雖モ安ンジテ休憩ス可(べ)カラザルモノアルヲ覺ユ。

惟フ(おもふ)ニ武人ノ一生ハ連綿不斷(れんめんすだん)ノ戰爭ニシテ、時ノ平戰(へいせん)ニ由リ(より)其ノ責務ニ輕重(けいちょう)アルノ理(ことわり)ナシ。

事有レバ武力ヲ發揮(はっき)シ、事無ケレバ之(これ)ヲ修養シ、終始一貫其ノ本分ヲ盡サン(つくさん)ノミ。

過去ノ一年有半彼ノ風濤(ふうとう)ト戰ヒ、寒暑ニ抗シ、屡々(しばしば)頑敵(がんてき)ト對シテ生死ノ間ニ出入セシコト固(もと)ヨリ容易ノ業ナラザリシモ、觀(かん)ズレバ是レ亦長期ノ一大演習ニシテ之ニ參加シ幾多(いくた)啓發(けいはむ)スルヲ得タル武人ノ幸福比(ひ)スルニ物無シ。

豈(あに)之ヲ征戰ノ勞苦トスルニ足ランヤ。

苟(いやしく)モ武人ニシテ治平ニ偸安(とうあん)センカ、兵備ノ外觀毅然タルモ宛モ(あたかも)沙上ノ樓閣(さじょうのろうかく)ノ如ク、暴風一過忽チ(たちまち)崩倒(ほうとう)スルニ至ラン。洵(まこと)ニ戒ムベキナリ。

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