大河『べらぼう』身請け後、横領事件に巻き込まれ…実在した花魁「誰袖(福原遥)」が辿った光と影【後編】 (3/9ページ)
満開の桜に合わせたかのように登場した誰袖
“満開の桜並木”を背後に登場させよう……と、思ったのかどうかはわかりませんが、まさに蕾から花を開いた桜のように、少女から美しい女性へと成長した姿で登場したのが、大文字屋の花魁・誰袖(たがそで/福原遥)。
まさに、蔦重の新しい舞台の幕開けを飾るにはふさわしい華やかさでした。ご存じの方は多いと思いますが、誰袖は少女時代かをり(稲垣来泉)という名前の、「振袖新造(女郎見習い)」として、ドラマの第7回「好機到来『籬(まがき)の花』」から登場しています。
蔦重が次郎兵衛(中村蒼)と歩きながら、「いかに倍売れる『細見』を作るか」に頭を悩ましながら策を練っていたとき。大胆にも、突然背後から蔦重に抱きついたのが、かをりでした。そして、『細見』をたくさん売るなら、「男前はタダってのは?」「細見を持ってきた客が男前ならタダにしたら?」「男前はこぞって細見を買い、男前の客がどっと増えるんしょ」と、大胆な提案をします。
さらに「一目見た時からわかりんした。蔦重とわっちは前世からの縁…」とぐいぐいと迫っていたのも、強烈なキャラで面白かったですね。