大河『べらぼう』身請け後、横領事件に巻き込まれ…実在した花魁「誰袖(福原遥)」が辿った光と影【後編】 (9/9ページ)
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誰袖が蔦重に身請けされるという子供の頃からの“夢”は叶わないようですが、森下脚本では、どのように描かれるのか。
明るく破天荒で華やかで、ちょっと人たらしなところもある誰袖ですが、それだけではありません。文学の素養もある知性派でもありました。
天明3年(1783)に刊行の、当時人気を博した狂歌を集めた『万載狂歌集』に、誰袖の歌が残っています。
「恋の部」の登場した狂歌ですが、
忘れんと かねて祈りし 紙入れの などさらさらに 人の恋しき
(かつての想い人を忘れようと祈るようにしてみないようにしていた紙入れ。だけど、みてしまうと恋しさが募ってしまう)
左ページの最初の句。『萬載狂歌集』(韓国国立中央図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100221182
そんな意味でしょうか。誰袖の恋しい人は果たして蔦重なのか。身請けされる前の年のようなので、蔦重が餞別に紙入れを贈ったのか、なぜ紙入れなのか、いろいろな疑問がわきます。
この部分が、どのように描かれるのかも今後の展開が楽しみですね。
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