大河「べらぼう」蔦重と鱗形屋、最後の共闘!新章で大きく動き出した様々な”夢”を史実とともに考察【前編】 (6/9ページ)
鶴屋は代々「地本問屋」(江戸時代の出版社兼流通業者)で、江戸の出版流通においてはなくてはならない存在。蔦重のことは嫌っていました。
江戸の出版業界を牛耳り、ルールを守らせようとする保守的なところもあった鶴屋VS新しく型破りな方法でのしあがっていく蔦重。気が合うわけはありません。
けれども、ドラマとは異なり、史実では「二人は協力しあって出版業界を盛り上げていこうとしていた」という説もあるそうです。
鱗形屋が本屋を畳むにあたり、鶴屋と手を組むことにした恋川春町。鱗形屋が鶴屋に借金があることを知ってのうえのことでした。
蔦重が「先生、自分とも組みませんか」と、耕書堂で本を出す誘いをかけるのですが、にべもなく断ります。
恋川春町を落とす!「100年後の江戸」という“夢”が誕生廃業の支度をしていた鱗形屋は、書物問屋・須原屋市兵衛(里見浩太朗)から蔦重が内緒で自分の作った本を大量購入していたことを知ります。
須原屋の言葉で、蔦重に謝罪して恩返しをすることを決めた鱗の旦那。「おめえさん、鶴屋から春町先生をかっさらってくんねえか?」と、恋川春町を「その気にさせよう」と協力を申し出る手紙を渡します。
義理堅い春町は、妓楼での接待などもってのほか。
鱗の旦那は蔦重に、「春町先生は“誰もやってねえ”ことをやりたがるお人なのよ。俺への義理立てをかなぐり捨てさせるのは、これは誰かに譲りたくねえって思える“案思”を持ってくしかねえと思うのよ」と知恵を授けます。
義理堅くて真面目な春町に「書いてみたい」と思わせる、とびきりの案思(あんじ/作品の構想)を提案しようと、「チーム蔦重」が耕書堂に集まります。
蔦重は、鱗形屋にも「案思」を考えて欲しいと依頼。
商売を辞めることになって、精神的にも弱り床にふせっていた鱗の旦那でしたが「寝てる場合じゃない!」と起き上がり、机に向かって筆を走らせる場面では、元気を取り戻しキラキラと輝いていましたね。