幕末の新選組40%が病人だった!近藤勇が頼った名医・松本良順が見た衝撃の屯所の実態 (3/7ページ)
その名簿には、170数名(一説には130数名)の隊士が登録されていますが、驚くことなかれ、その40%にあたる70名近くが病人でした。
その内訳を見ますと、感冒(風邪)、食傷、梅毒などが多く、他にも、心臓肥大と肺結核という重症患者もいたのです。実は、近藤自身も持病の神経性胃炎を患っていました。
この時の屯所内の様子を良順は、以下のように書き残しています。
「勇ト歳三ト共ニ、屯所ヲ巡リ観ルニ、恰モ梁山泊ニ入ルノ思ヒアリ。或ハ刀剣ヲ磨キ、或ハ鎖衣ヲ繋グ等、甚ダ過激ノ有様ナリ。総数170~80名ニシテ、横臥、仰臥、裸体、陰所ヲ露ハスモノ少ナカラズ、其無禮(無礼)言フ迄モナシ。局長ト次長(副長)同行セラルルニ、裸体仰臥セシモノノ多キハ、ソノ長ニ対シ、無礼ナラズヤ。」
これを訳すと「近藤勇と土方歳三とともに、屯所内をめぐって観察すると、まるで梁山泊にいるように思えてくる。隊士たちはと見ると、刀剣の手入れや、鎖帷子を直す者など、かなり過激な様子だ。その数は170~80名ほどだが、一方では横になっている者も多く、なかには陰嚢を露わにして真っ裸で転がっている隊士もいる。局長・副長がいるのにもかかわらずこの態度は無礼としか言いようがない。」となり、やや憤慨している様子が読みとれます。