『べらぼう』胸が詰まる“桜”の演出…田沼意知と誰袖の幸せな桜、悲劇を招いた佐野の枯れ桜【前編】 (6/8ページ)

Japaaan

誰袖に膝枕をしてもらい西行の「願わくば花の下にて春死なん」の句を用いて、お互いに想いあっていることを確認したことを思い出したのでしょうか。

薄暗い花魁の部屋で、誰袖に膝枕をしてもらい、幸せそうな二人の背後にある襖絵が満開の桜だったことに気づかれましたか。

NHK「大河べらぼう」公式サイトより 襖絵の桜の下では膝枕で桜を愛でることができたのに…

本来なら、二人で桜を愛でる“夢”が現実に叶いそうだったのに。

“襖絵に描いた桜の木の下で想像した夢”だけで終わることを知っているだけに、この美しい場面は、ことさらに哀しさを感じました。

意知と誰袖のうれしそうな笑顔は、ほんとうに胸が詰まりましたね。

“男前が好き!”の言葉で苦界吉原を生き抜いてきた誰袖

落籍の日、武家装束を纏い髪型も化粧も変わり、すっかり若奥様という落ち着いた雰囲気になった誰袖。

蔦重に別れの挨拶をする時、突然両手で蔦重の顔を包み「このお顔には随分、お世話になりんした」と目を潤ませました。「嫌なお客のときには、いつも心のうちで兄さんの顔を被せておりんした。」と。

少女の頃から「男前が大好き!」と公言して憚らない押しの強い性格だった彼女。花魁になってからも「好き好き」モードは変わらず、明るいけれど本音のわからない女性でした。

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