『べらぼう』胸が詰まる“桜”の演出…田沼意知と誰袖の幸せな桜、悲劇を招いた佐野の枯れ桜【前編】 (8/8ページ)
吉原の桜並木「吾妻源氏雪月花ノ内」 「花」 歌川豊国(3世)(歌川国貞(1世)||画
吉原の「仲之町」通りの桜並木で花びらをはらはら散らす桜を見上げる誰袖と蔦重。
「今夜は花雲助(意知の狂歌名)に会えるのか」と聞かれ、「今宵は2人、花の下で月をみようと」微笑む誰袖。本当に幸せそうな笑顔でした。
そんな微笑む誰袖の姿に被せるように、江戸城では、刀を手にした佐野政言(矢本悠馬)が田沼意知に斬り掛かかる……まるで鬼のような脚本の展開に悲鳴をあげた人も多かったようです。
桜を仰ぎ見るという行為でも、将来の幸せを想像し微笑みながら見上げる男女もいれば、無念の思いで見上げる息子もいる。そして、花をつけない老木の桜に腹を立て、抜刀して斬りかかる老人もいる。
【後編】では、哀し過ぎる運命を辿った“桜”と “父と息子”を考察していきます。
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