『べらぼう』明暗分かれた“桜”…田沼意知と誰袖の幸せな桜と、追い詰められ悲劇を招いた佐野の枯れ桜【後編】 (2/8ページ)
『べらぼう』胸が詰まる“桜”の演出…田沼意知と誰袖の幸せな桜、悲劇を招いた佐野の枯れ桜【前編】
幸せと不幸が層になって同時に描かれていく
【後編】では、夢や希望や感動を与えるはずの美しい桜が、逆に人の気持ちを支配し無念さを煽り絶望に追いやってしまう存在になってしまった……そんな佐野政言(矢本悠馬)にとっての “桜” “父と息子”を考察します。
幸せと不幸が層になって同時に描かれていく
一緒に過せる日を夢みて思わず微笑むほど幸せな男女。互いの能力を認め合い“政”を語らいながら楽しそうな父と息子。反面、不幸の坂を転がり落ちていく報われぬ男の葛藤する姿。
27回『願わくば花の下にて春死なん』は、この三層が重なり合い、残酷なほど明暗がはっきりと描かれていました。
史実でも佐野政言は、田沼意知に刃傷沙汰を起こしたことで知られる幕臣です。
