京都の花街、知られざる“お茶屋遊び”の世界――舞妓さんにスポットをあて世界を深堀り【前編】 (4/5ページ)
さらに、舞妓の本領である舞の修行に加え、茶道・小唄・華道などの芸事も学ばなければならない。こうした見習い期間を経て、大半の少女は約1年後、晴れて舞妓として「みせ出し」を迎えるのである。
見習い期間が約1年と聞くと、「なんだ、そんなに短いのか」と思う人もいるかもしれない。だが、あえて言えば「わずか」1年間なのである。この1年には非常に濃密で厳しい修行が詰まっており、つらさに耐えきれず辞めてしまう子もいる。また、舞妓になってからも、お座敷に馴染めず挫折してしまう子もいるという。
そして中学を卒業してから見習いとなる現在では、舞妓としていられるのは20歳までだ。つまり、僅か4~5年しか、舞妓としての時間がないことになる。舞いにしても、小唄にしても芸の道の精進には終わりはない。その短い期間でいかに修行を重ねるかが重要で、これが出来なければ舞妓を卒業して芸妓になったとしても、自分が思い描くような花街での活動は難しくなってしまうのである。
舞妓は華やかな見た目とは対照的に、厳しい修行や日々の努力が求められる大変な職業であることを、理解してもらえただろうか。