『べらぼう』書をもって世に抗う!ふんどし野郎(松平定信)の締め付けに抵抗する蔦重の戦い【後編】 (2/10ページ)
質素倹約なんていうつまらねえ世の中に喧嘩を売る蔦重
「ふんどし野郎」の締め付けに、心の底から憤りを感じたのでしょう。本屋としての自分らしく「書をもって世に抗う」覚悟をした蔦重。
店に、絵師・戯作者・狂歌師など、“チーム蔦重”を集めます。そこで、「松平定信の世になり、質素倹約を強要され、これからは、ものづくりが厳しくなっていくと思う。けれど、自分はそんな世の中はゴメンだ」と伝えます。
「人々に倹約しろ!倹約しろ!と口うるさくいい、遊びに溺れるな、分を務めろとふんどし野郎はうるさいが、裏を返せば贅沢すんな、遊ぶな、死ぬまで働けってことだ。
そんな世、誰が面白えんです?面白いのはただ1人だけ、世をてめえの思う形にしたふんどし野郎だけじゃねえですか!」
と皆に言う蔦重。これは、ほんとにその通り。思わず、頷くチーム蔦重。
定信を「ふんどし野郎」呼ばわりしてはっきりと批判する蔦重に、「松平の質素倹約に励めのほうが正しい」と考えていた、ていの表情が大きく動揺したように変わりました。