【べらぼう】幸せを見つけた歌麿、定信の真意、おていの恐れた事態が現実に…?9月14日放送の解説・レビュー (6/8ページ)
誰だって、叩けば多なり少なりホコリは出るもの……清廉潔白をもって今重忠に準(なぞら)えられた定信も、痛いところはあるのでした。
にしても、治済の「世継ぎを作るのは上様にしかできぬが、政など足軽上がり(田沼意次)でもできる(意訳)」というのはご挨拶ですね。今も昔も、政治家一つで国や暮らしが大きく変わることは、言うまでもありません。
歌麿ときよの結婚
歌麿ときよ。二人が幸せになれますように。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより ©️NHK
蔦重とおていさんの夫婦関係が盤石なものとなるにつれて、今ではすっかり「単なる抱えの絵師」扱いになってしまった歌麿。
どこか不満とやりきれなさの中で再会した”きよ”は、耳が聞こえず、言葉も話せませんでした。
「きよ 一切 廿四文」
差し出された紙切れに、歌麿は何とも言えない気分になります。ちなみに一切(ひときり)とは線香一本が燃え尽きるまでの時間で、およそ半刻ほど。現代の感覚なら、だいたい「1時間500~1,000円(税込み)」と言ったところでしょうか。
彼女の辛く苦しい暮らしに寄り添う中で、彼女が何を考えているのかを考え、そして彼女の姿を絵に描くのが楽しくなっていきます。
初めて「ちゃんとしたい」と生きる意欲を見せた歌麿は、かつて描けなかった笑い絵も描けるように。